浅丘ルリ子『父の面影を求めて』

先日BSが放送した「世界わが心の旅」『父の面影を求めて』浅丘ルリ子、旧満州を行く はなかなか面白かった。

浅丘の父・浅井源治朗氏は、東京の生まれで中国に憧れ上海の東亜同文書院に学び、中央大学を経て、満州国政府で働いていたのだそうだ。最後は、経済部秘書長だから、岸信介のようなエリートではないが、「ノン・キャリア」の官僚としては最高位に行った人だろう。

大連から奉天(現秦陽)、首都・新京(現長春)へと遡行するなかで、ルリ子の作品も回顧される。
中では、オーディションに合格して初主演した『緑はるかに』の一部が放映されたのがうれしい。この作品は、初の国産カラー劇映画で、テクニカラーと同じ三原色カラーであったため機械が巨大で、すぐに中止されたためかプリントが余りなく、上映されることがほとんどない。私も初めて見たが、実に可愛いい。

因みに、この映画のオーディションには、後にスターとなる少女が沢山参加していて、桑野みゆきや山東昭子は有名だが、他に滝映子、榊ひろみ、上原美佐、安田祥子などもいたらしい。
この中でもやはりルリちゃんが最高だね。

回想では『憎いあンちくしょう』をもう一度やってみたい映画だとしていた。
当時22歳で何も分からずにやっていたので、もう少し年とってからなら、もっと上手く出来ただろう、と言っていた。
22歳! モームスと同じとは信じがたい。

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