桜の季節

昨日は、昼に南区で会合があったあと、中区から港南区、さらに栄区と移動した。

諸所に桜があり、結構開いていた。場所や品種によって異なるが、三分咲きから五分咲きといったところだろうか。

だが、よく考えるとまだ3月25日であり、開花は早いと思う。

年々、桜の開花は速まっているように思える。以前は、4月の入学式の頃の背景だったが、この分では入学式では散ってしまっているだろう。

さて、桜だが、西と東ではその色は違う。千本桜で有名な吉野の山は、山桜であり、その色は白い。対して、関東の桜は、染井吉野が主流で、ピンク色である。

何事に於いて、派手好きな関西の桜の色が淡く、関東の桜の方が色が濃いというのは面白い。

渡辺保先生によれば、もともと吉野山には桜は少なく、『義経千本桜』が書かれたころは、今のような一面の桜ではなかったとのこと。

ハワイのワイキキビーチも人口海浜なのだから、所詮名所というものは、人工的なものなのだろう。

今、横浜市で一番桜が見事なのは、大岡川の河口、みなとみらい地区の桜並木だと思う。

ここは、河川、桜、そして帆船日本丸があり、まず他にはない景色である。

川島雄三の名作『花影』で、自殺する前に池内淳子は、元恋人の池部良と青山墓地の桜を深夜に二人で花見するが、誰かみなとみらいの大岡川の花見の悲劇を作る監督はいないものかと思う。

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