入れ替わる町


先日、磯子区の新杉田で飲んでいると、そこの主人と昔新杉田にいて、今は南区に住んでいる古い方が話しているのを聞いた。

新杉田は、以前は駅前に木造アパートがあるような、田舎だったが、駅前が再開発されて高層マンションが立ち、周囲に店舗、スーパーができてから、一挙に磯子区の中心になって発展してきている。
反対に近年まったく寂れたのが磯子駅周辺で、ここでは飲食店など、多数の店が閉鎖され、代替わりしている。

二人の話を聞くと、新杉田駅周辺にあった、古くからの小規模な店舗、飲食店、クリーニング屋、酒屋、布団屋等はほとんど止めたか、代替わりしたとのこと。
そして、店は他から来た人間によって経営されるようになった。
つまり、そこに住んで店をやっている人間はほとんどいなくなった、とのことである。
町が発展すると言うことは、そこに住んで店や事務所をやるという形態ではなく、他に住んで通ってくる人間が多くなるものだと言うことだろう。
それが、都市化というものの形態なのだ、と再認識した一夜だった。

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