吉田日出子がミス・ワカナなら、大竹しのぶは美空ひばりだ。

意味は分からないだろうが、ミス・ワカナは戦前から戦後にかけて大活躍した関西の女性漫才であり、そのしゃべり方、人を小ばかにしたような態度、言葉の巧みさなど、今の女優で言えば吉田日出子だと私は以前から思ってきた。『おもろい女』は森光子の主演だが、少々違うと思う。

昨日、見た映画『ローレライ』は最低だったが、大竹しのぶ主演の『蛇よ!』は最高だった。
そして、大竹の貫禄と力量は、今の日本でもっと大衆芸能に力があったなら、そこに行く類の芸だと思った。現在は、大衆芸能にパワーがないので、彼女も新劇的なところに来ているが、本当は不幸なことなのだ。

そんなことを見ながら漠然と見ていた。破天荒な面白さの芝居だつた。
あえて言えば、あのテレビの『マーキー』のような感じとでも言おうか。不思議なおかしさだった。松尾スズキを見たのは初めてだが、とてもすごい。

大竹は本当に天才である。イチローや松井のような世界的な天才である。

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  1. 芸能人INDEX より:

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