記録が白鳥あかねだった 『大忠臣蔵』


一昨日の『大忠臣蔵』は、12月2日で、吉良は自分の屋敷ではなく上杉邸に隠れていて、渡哲也の堀部安兵衛らの急進派は、その日、上杉邸の警備が手薄なので、討ち入ろうとする。だが、最後は、上杉家の雇われ儒学者の原保美の忠告等によって止めることとなる回だった。

脚本は、柴英三郎で、この人は五社英雄の作品の多い人でだったが、ここでは池田一朗と交互で書いている。
安兵衛の元恋人が、工藤明子で、現在の妻は赤座美代子という組み合わせは、最高だった。
この二人は、若い頃から色っぽいので、私は好きだった。
そして、記録、つまりスクリプターが白鳥あかねだった。
白鳥は、日活の記録で、この時期は、日活が製作を停止していたので、三船プロにいた知合いの紹介で、スタッフになったと彼女の本には書かれていた。
話しは、深川の船宿に浪士が集まっているのを知った上杉家の付き人との斬り合いがあり、その中で、工藤明子は、敵が投げた手裏剣で、渡を庇って死ぬという時代劇の常套的筋で死ぬ。
監督は、土井通芳だが、実に定石を踏まえた筋書きだった。

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