『街角の歌』

土曜日の夜、鶴見公会堂で区民ミュージカル『街角の歌』を見る。
5月の高校生ミュージカル『やし酒飲み』でお世話になった村上芳信さんからご案内をいただいた。

話は、高校生、小学生らが鶴見の街を知ろうと町探検する中で、様々な人と出会うというもの。
結論的に言えば、ドラマ性が少々弱いが、音楽は大変良かった。
途中、春と冬の天使たちが出て来るが、季節の対立をもっと劇として突っ込めば「地球温暖化問題」にまで行っただろうに。
ここで、また街探検に戻る必要はない。
劇作的に言えば、「起承転結」の「転」で、ドラマとして最初と違う方向に行った方が面白かったと思う。

だが、51人という出演者がすごい。
しかし、開幕して少しづつ出すと言うのは、大変奥ゆかしい手だが、表現方法としては上手いやり方ではなかったと思う。
車掌役が「鶴見! 鶴見!」とコールし、幕が上がったとき、51人全員をステージで見せてテーマ・ソングを歌えば、それでさらに盛り上がったと思う。

高校生や中学生の女の子は、声がよく出ていて安心して見られた。
中に、鶴見の日系ブラジル人の子だと思うが、圧倒的にダンスが上手い子がいて、序幕ですぐ目に付く。
ブラジル、そして沖縄は、鶴見の「歴史的遺産」であり、今後是非題材として取り上げてもらいたいと思う。
そこには、「負の歴史」もあるが、それも街の遺産であるのだから。

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