ジルベルト・ジル、宮沢和史

今年は、明治41年に笠戸丸で最初の移民がブラジルに渡って以来100年で、「ブラジル・日本友好年」である。
さまざまなイベントが行われているが、昨日の15日に横浜の赤レンガ広場でコンサートが行われた。
出演アーチストは、ジルベルト・ジルと宮沢和史ら。

無料コンサートだが、観客席は区画指定で、しかも「立って見ろ」ときついので、隣接の公園に新聞を敷いて座る。
対岸の大桟橋には豪華客船「飛鳥Ⅱ」が接岸している。
港湾局では、管財係長として、このエリアも管理していたが、改めてその広さに驚く。港湾では、車で巡回していて、徒歩で埠頭地区を廻ることはほとんどなかったのだと気づく。
だが、この開放感は最高である。
日頃の悩みも暫し忘れる。

ジルベルト・ジルは、昔読売ランドで見たことがあると思い込んでいたが、よく考えるとジョルジュ・ベンの間違いで、ジルベルト・ジルは初めてだったので、来て良かった。
バイーア出身のアーチストらしく、アフリカ的な要素が強いが、中にメロディアスなところもあり、ブラジル音楽の常で複雑である。
レゲエもやったが、とても軽くなるのは、ブラジルとジャマイカの音楽の根本的な違いである。私は、ブラジルの軽さが好きだ。

観客は、日本人の他、ブラジル系の人も多いが、「元の人種が実にさまざまだな」と思う。
われわれは、ブラジルというとすぐにポルトガルと思うが、実際ポルトガル系の人は多くはない。
それは当然で、もともとポルトガルは人口の多い国ではないのだから。
ブラジル南部にはドイツ人、イタリア系も多く、日産のゴーン社長のようにレバノンなどアラブ系の人も多い。
この日の会場のブラジル人も多様な人種のように見えた。

最後は、宮沢の『島歌』の大合唱。
これがなくて、終わらないのは当然だった。
帰りは、新港橋を渡って海岸通に戻る。
来る時は、馬車道駅から万国橋経由で来た。
この辺は、石原裕次郎から渡哲也まで、日活アクション映画が無数に背景として使用した場所である。

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コメント

  1. 今日の失敗は成功のもと

    今日仕事で失敗をちょっとやらかしました!