『偏屈老人の銀幕茫々』

脚本家石堂淑郎の映画界、映画人の回想記。
様々なエピソードがあって面白いが、一番興味深いのは、渡辺祐介、前田陽一、実相寺昭雄、浦山桐郎らの死に至る実話である。

前田陽一が、死の朝に医者から「あなたは今日死にます」と告げられ、ロケ現場に行き、その日の午後、テレビ映画の撮影中に倒れて、そのまま死ぬ。
だが、スタッフは撮影を続けた。
そうしないと、作品の納期に間に合わなかったからだ。

また、渡辺祐介や実相寺昭雄の食生活が高齢になって激変し、それが死につながったというのも、とても教訓的である。
生活習慣病の恐れのある方は、是非お読みいただきたい。
きっと、お役に立つに違いない。

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