『三たびの海峡』

こんな映画もあったな、と記憶していたが、勿論見なかった。日本映画専門チャンネルで放映していたので、見たが、やはり公開時に見なくて正解だった。

戦時中、九州の炭鉱に朝鮮人が連れられて来て、過酷な労働を強いられる。
その中で、勇敢な工夫永嶋敏行はリンチにさせて、自殺してしまう。
三国連太郎は(戦中は李鐘浩)、日本人の未亡人南野陽子と愛し合う。
戦後、二人は韓国に渡り、男の子を産むが、周囲は日本人には冷たく、南野は日本に帰る。

戦後、三国は韓国で大事業家として成功する。
そのとき、炭鉱の冷酷な労務担当で、永嶋自殺の責任者の隆大介が選挙に出て、ボタ山を壊し再開発を公約にしていることを知る。
三国は、来日して隆と対決し、ボタ山に行く。
そこには、死んだ朝鮮人鉱夫の墓がある。
三国は隆を刺して、自分も死んでしまう。
三国の骨壷は、三度目の朝鮮海峡を渡る。

テレビの2時間ドラマ程度のできであり、映画にするほどの内容だろうか。
三国連太郎は、いつものやりすぎ演技だが、どこか空々しい。
風間杜夫のふけ役メークなど、お笑い以外の何ものでもない。
日韓共同作品で、岩城晃一、白竜、超方豪など、在日俳優が総出演。

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コメント

  1. ほんだ より:

    Unknown
    帚木蓬生の原作は、それなりに面白かったですけどね。
    映像化されると、陳腐になってしまったのでしょうか。