大原麗子、その2

大原麗子について、朝日新聞夕刊に映画監督の降旗康男が書いていて、私と同じように『居酒屋兆次』が最上だろうとあった。自作を上にするのは、当然だが、あの神経症を病む役は、確かに適役だった。ビビアン・リーの『欲望という名の電車』とは言わないが。
そして、神奈川新聞(と言うことは共同通信系)、にはTBSテレビの演出家だった鴨下信一が大原について書いていた。
そこには、彼女は大変知的な、よく考えてきて演技をする女優だったとあった。
私は、テレビドラマをほとんど見ないので、よく分からないが、多分そのとおりだろう。そうした知的な、抑制された彼女の演技が私は嫌いだったのかもしれない。
その演技方法は、言って見れば、新派、歌舞伎的なやり方で、彼女がなぜ舞台をほとんどやらなかったのは、理解出来ないことになる。
いずれにしても、役者の演技と言うものも、なかなか分からないものであると反省した。

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