芦川いづみが泳いだプール

1956年の日活映画、石原裕次郎主演の『乳母車』のファーストシーンは、自宅のプールで泳いでいた芦川いづみが上がってくるシーンである。

この作品は、太陽族映画で非難を浴びた裕次郎が、文芸作品にも出て役者として合格した作品だが、芦川いづみの水着姿が拝めるという貴重な映画でもある。
デビューから引退まで、「清純派」を貫いた芦川には珍しい水着の場面である。
最近の清純派は、裏では覚せい剤をやっていたりするが、彼女にあっては全くなく、今は藤竜也の奥さんとして幸福に生活されているようだ。
そして、この彼女が泳いだプ-ルというのは、今や鳩山由紀夫首相の誕生で話題になっている、その母の鳩山安子さんがお生まれになった、石橋正二郎、ブリジストン社長のお宅なのだそうだ。

確かにそうでしょう。
昭和20年代に東京の自宅にプールがあった家など、普通じゃない。
美術監督木村威夫さんの本に書いてある話である。
今度『乳母車』を見るときは、芦川いづみの水着ばかり見ないで、是非石橋家の豪邸の様子もよく見ておいてください。

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