『札幌オリンピック』


フィルム・センターの篠田正浩特集、1972年6月に公開されているが、当時は日活ロマン・ポルノ全盛時代で、見ていなかった。

38年前で、スノーボード、モーグル等々のアンチャン競技はない。
ボブスレーとリュージュをやっているが、日本で初めて競技場を作ったと言う。

主人公の一人は、言うまでもなくフィギュア・スケート銅メダルのジャネット・リンだが、今の浅田真央、キム・ヨナ等の演技に比べれば、ただ滑り、回転しているだけ。
ジャンプも2回転くらい。
それにしても、ジャネット・リンにしろ、金メダルのオーストリアのシューバーにしても、浅田らに比べ、ひどく太っている。
浅田、キム・ヨナが、鉛筆にような細さなら、リンらは三原葉子である。
ここでは、まだ規程、コンパルソリーをやっている。
ものの本を読むと、フィギュアとは図形のことで、この図形を描く技術がフィギュアなのだそうだ。
そして、なんとアイス・スケートでは、スピード競技よりもフィギュアの方が歴史は長いのだそうだ。
確かに、スピード競技の方が、きちんとした大きなリンクが必要で、スピード競技の方が遅くなったのだろう。

映画としてみれば、あまり篠田らしさは感じられない。
市川崑の名作『東京オリンピツク』が、大会終了後半年後の1965年3月に公開されているのに対し、札幌五輪終了後の4ヶ月の、1972年6月公開なので、時間もなかったのかもしれない。
音楽は、佐藤勝で、やはり武満徹とは違う。
フィルム・センター

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