小田島恒志も宮田慶子も日本語を知らない


昨日の『グリマー・アンド・シャイン』の中で、高橋和也が自分の力量を謙遜して「俺には役不足だ」という台詞があり、一瞬「あれっ」と思った。
「役不足」とは、偉い人が軽い役目をやるときに使う言葉で、語源である歌舞伎ではそういう時は、二役で女形をやらせたり、他の狂言で良い役を与えたりする。
地位の低い者が重い役をやるときは、「役不足」ではなく、「役者が不足」と言う。
演劇界の人間(翻訳の小田島も、演出の宮田、あるいは他の役者も)がこうした基本的な用語を知らないとは実に恥ずかしいことである。

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