『スイング・ジャーナル』休刊

ジャズの専門誌『スイング・ジャーナル』が7月号で休刊する、ということは、廃刊である。
ここには大変お世話になった。日本のジャズ評論家など、信じてはいけないと教えてくれたのは、同誌だった。

前にも書いたが、1964年、東京で「世界ジャズ・フェスティバル」が開かれた。
このとき、同誌は大々的キャンペーンを張り、当時高校2年生の私も、見に行った。
マイルスのほか、J・J・ジョンソン・オールスターズ、カーメン・マクレー・トリオ、日本から松本英彦など。

マイルスは、あまりよくわからなかったが、感激して終わった。
そして、夏休みが終わった。
ところが、9月号が出ると、その座談会でみなが否定していた。
さすがにマイルスに文句は付けていなかったが、「J・J・ジョンソンは古いとか、1950年代のジャズだとか何とか」
「えー、あの大宣伝はなんだったの!」

そのとき、気づいたのだ、「日本のジャズ評論家など、ただの業界の太鼓持ち」だと。
大いに感謝しなくてはいけないわけだ。
ジャズ評論家の言動にはくれぐれもお気をつけを。

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