『あらかじめ失われた恋人たちよ』の続き

と言ってもたいしたことではない。この題名の「あらかじめ失われている」のは恋人ではなく、「革命」なのだろうと思われる。当時、田原や清水が革命を信じていたかは分からないが、現在よりは意味のある言葉だった。
革命という言葉も、今や死語で、ストライキがプロ野球選手会によって久しぶりに使われたように、日本では「革命」も「IT革命」と言う風にしか使われなくなった。

しかし、それは良いことなのだ。なぜなら政治的革命が不要になったということは、どこかで社会全体の「革命」が達成されているからである。

日々、東京、横浜の町々をさすらっている。この看板のとおりに。
と、一体どこに不況や不景気があるの、という気がしてくる。
おそらく、縄文時代以来、日本は今は最も豊かで繁栄している時代だろう。戦前を知っている人に言わせると、昭和10年代あたりはかなり繁栄した落ち着いた時代だったというが、その辺は経験していない私には分からない。
だが、今を「とてもいい時代だった」と後世では言うようになるのかもしれない。

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