演劇のスタッフ・キャストで見れば

今や、民主党の代表選挙で、菅総理大臣と小沢前幹事長との争いが熾烈だが、この二人を芝居の裏と表で考えてみる。

小沢一郎は、言うまでもなくプロデューサーである。
自分で、金を集めてきて子分を養成し、個々のスタッフに活躍の場を与える。
対して、菅直人は、明らかに主演役者である。
厚生大臣のときの、薬害エイズ問題の摘発など、その演技はまことに見事だった。
だが、役者なので、脚本、演出がしっかりしていないと、本人のみではどうにもならないようだ。
今回、代表戦になり、また生き返り、生き生きとしているのは、さすがに役者である。

だが、どちらも結局、身内に演出家がいないように思える。
小沢側では、小沢一郎が演出家も兼ねているわけだが。
菅政権では、仙石官房長官が、本来演出家らしいが、その役割は十分には果たしていないように思える。

どちらが勝っても、小差だろう。
そして、民主党の分裂は起こらないと思う。政権を握っていると、求心力が働き、分裂にはならないからである。

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