『雲流るる果てに』

言うまでもなく、神風特攻隊の話である。脚本八木保太郎、監督家城己代治、主演鶴田浩二。
いわば左翼(家城)と右翼(鶴田)が一緒に作った作品であり、よく考えれば大変奇妙な連携である。
鶴田は、その後も特攻隊ものに数多く出演したため、自分は本当に特攻隊だったと思いこんでしまったのだそうだ。本当は特攻隊ではなく、整備兵だったらしい。
その辺は、役者らしく実に可愛い話ではないか。
数十年前、日劇で『鶴田浩二ショー』を見たとき、最後はやはり例の『同期の桜』で、舞台の天井から釣られた多数の飛行機の下で絶唱するものだった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. Unknown

    こんにちは。spok23です。

    天井から釣られた多数の飛行機の下で
    絶唱とは!すごい演出ですね。

    ちょっと見たかったような気がします。