恵方詣でとは

2月3日は、恵方巻きの日として、コンビニでは盛んに巻き寿司を売っている。
これもバレンタイン・デーと同じ商魂だとも言える。
だが、この恵方については、なんと昭和19年に書かれた永井荷風の『踊子』に出てくる。
ただ、正月の行事のことであり、元旦に縁起の良い方角をお参りすること註がついている。

永井荷風の『踊子』は、浅草の芸人の話なので、そうした下町にはあった習慣だったのかもしれない。
ただ、元旦の行事であり、「節分に巻き寿司を食べれば幸福になる」と言うものではない。
この食べると良いと言うのは、いかにも関西的な、現世ご利益的な感じがするのは、私だけだろうか。
私も勿論、となりのコンビニで恵方巻きを買って食べた。
別に南南東は向かなかったが。

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