Tさんが来てくれた

『横浜で交差した音 世界篇』は、無事終了した。
満員とは行かなかったが、11月5日は、横浜市内各地で区民祭り等のイベントが重なった中では、多くの方に来て頂いたと思う。
見に来ていただいた方々に心からお礼を言いたい。

進行が不慣れで、多くの曲を最後は省略せざるを得なかったことをお詫びしたい。
最後に北中さんから、
「世界的に見ても、日本ほど世界中の音楽を聞いてきた国はなく、そのことを誇って良い」と言われたのは、その通りで大変嬉しいことだった。
欧米は、自国の文化に異常なほどの誇りを持っていて、他国の文化を認めることが意外にも少ないことがある。
その辺、日本人は極めて寛容であり、それは大変素晴らしいことだと思う。

さて、参加者の中で、元横浜市役所の職員で、退職されたTさんがいた。
この人は、私が知っている市役所の職員の中でもかなりユニークな人で、私とは一緒にセルジュ・ゲンスブールのコンサートを見に行ったこともあった。
主に経済局で中小企業の経営指導をされていたが、私も個人的に相談したことがあり、的確な助言をいただいたので、それなりの能力の方だったと思う。

彼は、実は東欧の、勿論社会主義の某国の女性と結婚していた。
多分、その国に旅行して知り合い、そして結婚されたのだろう。
だが、そこまでの経緯はかなり大変だったらしい。
日本人と知り合ったのだから、多分その国では最高水準の教育を受けた方だったのだろう。
国は、そこに至るまでの「教育的投資」をしたのだから、それに相応しい見返りを寄越せ、と言うことだったらしい。
確かに、それも一つの理屈である。
最終的には、どのようにしたかは知らないが、某国政府にかなりの金を払い、女性は出国できて、二人は無事日本で結婚した。

今彼は、自由気ままに暮らしているようだ。
なんとも羨ましい人生と言うべきだろう。

この次は、11月27日日曜日に、大衆芸能の研究家で、日本一のSPレコードのコレクターである岡田則夫さんをお迎えして『横浜で交差した音』の「日本篇」を行うので、お時間のある方はどうぞ栄図書館に。

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