ラジャスターンでの性の伝承について

先日の北中さんのイベントで、サラーム海上さんが話されたラジャスターンでの性の伝承がとても面白かった。
ラジャスターンでは、結婚前に新婦がおばさんたちのところに行き、そこで歌で色々と教わるのだそうだ。セックスのことを。

日本でも江戸時代は、若衆宿があり、青年はそこに集まり先輩から教わり、また女性のところに(後家さんなど)集団で夜這いしたりした。そうやって性が集団的に継承されたのである。
現在は、都市化で一切なくなった。
都会では、明治以降は学校の寄宿舎や工場の寮などがその役割を果たし、戦後は学校のクラブがそうだったろう。私も、高校のクラブの先輩に色々と教わったものだ。

それが描かれているのが今井正の『米』である。
昭和30年代の霞ヶ浦周辺の若者たち(木村巧、江原慎二郎ら)の性行動が克明に描かれている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ほんだ より:

    よろしかったら読んでみてください
    坂東真砂子『善魂宿』新潮文庫。
    まだ読んでいませんでしたら、一読をお勧めします。
    性の伝承を絡めた、不思議な小説です。