まるで日活映画みたいだ

先週の関越道での金沢からの高速バスの事故は、次第に詳細が報道されて来た。
それによれば、事故を起こした運転手は、実は中国人で、日本に来て国籍を取得し、日本名になったこと。
河野化山というのは、珍しい名前だなと思っていたら、そうだったのだ。
今回のバス会社での運転のみではなく、実は自分もバスを持っていて、それで中国人旅行客等を相手に事業を行なっていたことなどである。
その根性は、やる気のない近年の日本の若者に比べて、スゴイというべきだが、その仕事のやりすぎで疲労が積み重なり、事故につながったのだと思うととんでもないことである。

この話を聞いて、「まるで昔の日活映画にそっくりだ」と思った。
1964年の、柳瀬観監督、浜田光夫、舟木一夫、松原智恵子主演の『仲間たち』である。

舟木一夫のヒット曲を元にした歌謡映画で、浜田光夫は、菅井一郎が社長の零細トラック会社の運転手、松原智恵子は、臨港バスの車掌で,舟木は、餃子屋の店員。
この浜田が、自分のトラックを持つため、残業の仕事を毎日やり、余った金を貯金する。
だが、オーバー・ワークのため、衝突事故を起こし、怪我の治療費用で貯金はなくなり、浜田は自分の車を持つことも諦め、自暴自棄になる。
だが、そのとき、松原智恵子、舟木一夫、さらに朝鮮人の運転手の内藤武敏らが、浜田を励まし、元気づけ、最後は再び貯金をして車を持とうと希望にもえるようになる。
つまり、「仲間の励ましや連帯が、全て良い結果を生む」という日共民青的なご都合主義であるというのは簡単だろう。

だが、今回の運転手は、もともと中国人で日本に来た者だと知るとき、やはり中国共産党には、中国の人民に対して連帯と努力、さらに自制をきちんと教育してもらいたいと思う。

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