川喜多雄二だった。

7月25日のブログ「人妻は何時から和服を止めたか」で、映画『君の名は』で岸恵子の夫を菅佐原英一と書いたが、川喜多雄二の間違いだった。
どちらも、ぱっとしない二枚目だった。
川喜多は線が細く、菅佐原はやや野性的泥臭い感じがあったが、いずれにしてもこのレベルの二枚目は、石原裕次郎と日活アクション以後、皆消えてしまう。
唯一、池部良が『乾いた花』でのヤクザ役の成功で、東映の『昭和残侠伝』シリーズで生き延びる。
菅原文太も新東宝時代は、ハンサム・タワーズという美男トリオ(吉田輝男と高宮敬二)だったが、松竹、東映と移籍するなかで暴力的な男に変身する。
また、同じく大映の安井昌二や菅原謙二らは、その芸風から芝居(劇団新派)に転向する。
二枚目の転向も難しいものなのだ。

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