八千草薫は、いつ「妖婆」になるのか

テレビを見ていると、健康食品の宣伝に女優八千草薫が出てきて、恐ろしいほどの若さを見せている。
1931年1月生まれだから、今年81歳のはずだ。

高校2年の時、森一生監督の名作『忍びの者・伊賀屋敷』での八千草を見て、
「世の中にこれほど可愛いい女がいるだろうか」と思ったが、実はこの時、すでに34歳だったのだ。
だが、当時から今もほとんど変わっていないように見える。
まことに信じがたいことであるが、素晴らしい、奇跡のようである。

今井正が監督した珍作に1976年の映画『妖婆』がある。
これは、当時少々頭がおかしくなっていたと言われる水木洋子が、芥川龍之介の小説を原作に脚本を書いたもので、大正時代、絶世の美女京マチ子は、いろいろな男性遍歴を繰り返すが、いつまでも若く美しい恋物語で、その美しさに嫉妬する従姉妹が、当時色狂専門だった稲野和子である。
だが、最後に京マチ子と巫女の初井言榮のオカルト、呪文合戦の結果、京マチ子は死ぬ。
すると急におい衰え、肉体は急に老婆になってしまうのである。

八千草薫さんのファンは全国に非常に多いそうだが、ある日突然、映画『妖婆』のような老婆になってしまうおそれはないのだろうか。
それも健康食品のせいだろうか。

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