国民栄誉賞授与式を見て

5月5日の長島と松井の国民栄誉賞授与式を見て(実際は、バスにいたのでラジオで中継を聞き、その後戻ってテレビで見たのだが)、色々と感じた。

一番に思ったのは「長嶋の脳梗塞の後遺症は結構重いなあ」ということだった。

私も12年前に脳梗塞で倒れ入院したが、現在は日常生活にほとんど支障はないほどに回復した。

だが、彼は右手は上にあげることもできないようで、日頃は大変だろうなとご同情申し上げた。

そして感じたのは、長嶋のある種の「特異性」である。

一般に脳梗塞で倒れて後遺症が残った場合、きわめて強い性差があり、男性は左マヒに、女性は右マヒになる。

もちろん、男性にも右マヒ、女性にも左マヒの方はいる。

数ヶ月間、病院に入院していて患者を見ていたのでわかるが、その確率は、概ね80%くらいだろうと思う。

なぜそうなるのか、理由は分かっていないが、脳の機能の差にあるのだろうと言われている。

右脳は感情や感覚、左脳は記憶や論理を司るので、男女それぞれにとって重要な方の脳を守るため、反対側を犠牲にするからだと言われている。

つまり男性は右脳を、女性は左脳を犠牲とするので、男は左マヒ、女は右マヒになるわけである。

長嶋は、顔は左側が引きっつていて首から下の手足は右がマヒしている「右マヒ」であり、これは男性では大変珍しい例になる。

彼は、昔から極めて感覚的な人間で、非論理的、飛躍的な言動で有名だった。

結論的に言えば「彼は極めて女性的な人だ」と言って良いと思う。

「昭和の感覚人間」への国民栄誉賞の授与を心からお祝いしたい。

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コメント

  1. uhgoand より:

    野球は文化ではない?
    昭和55年長島茂雄が読売巨人軍監督を解任され浪人となつたとき
    今後の心境を問われ「これからは野球人から文化人として活動してみたい」と語つたとの報道を目にしたことがある
    と云うことは
    彼は(プロ)野球は文化と認識していない?

    以下 ≪昭和61年2月新潮45『長嶋茂雄へのラブコールを嗤う』≫より抜く

    「でも、超一流になれた人に頭の悪い人はあまりいないと思う。例外はあるだろうけれど。
    長島にしても能力はあるにちがいない。しかし悲しいかな、彼は自分の能力の限界が分つていない。
    選手、監督、解説者と、彼が選んできた三つの野球人生をみてきたが、長島に最も欠けているのは自分の限界を自分の目で見ぬける能力ではないだろうか。」

    「その意味では、彼は不幸な人といえるかもしれない。
    選手として、天才的な資質を持つ人だつただけに、実に多くのファンの喝采を浴びた。
    しかしそのために彼は自己陶酔型の人間になつてしまつた。」

    「日本人がよく語る長島観のなかに、いつも私が首をかしげることが一つある。
    長島を明るいネアカ人間の代表とする意見がそれだ。
    昭和四十六年以来、十五年間も私は長島を見つづけてきたが、彼を明るい人間と思つたことは一度もない。
    実は寂しがり屋に違いないと思うが、どうだろう。
    コメディアンとして人気絶頂のビートだけしの素顔が実に暗い人並みはずれた神経質タイプに見えるのと似ている。」

    「長島がB型のノーテンキ人間で、オッチョコチョイで、失敗しても平気な人だから、ファンは明るい人と見てしまう。
    しかし勘違いしてはいけない。彼は明るいのではなく、派手なキャラクターを持つているだけだ。
    顔、声、行動、そして選手としての実績、在籍した球団、美しい妻・・・・・・みな派手である。
    派手な道具だての中に立つているから、長島自身の性格まで派手にみえるが、それは錯覚ではないか。
    長島の素顔に接したわけではないが、王貞治などよりはるかに孤独な人だと思う。
    冗長で退屈な彼のしやべりがごくたまに切れてしまう時の〝間〟や、彼の後姿にそれを感じる。」

    「そしてあの言葉。まだるつこしく、不必要な接続詞や感嘆詞ばかりがゾロゾロとつづく。
    それで本人はなにか分析したつもりになつているようだが、成金趣味的なボキャブラリーを持つた人に聞こえる。」

    「そもそも彼は保守的な人間である。世に有名な『革新体制になれば、プロ野球ができなくなるので
    私は自民党が好きです』という発言がなかつたとしても、長島は保守的だ。
    彼に巨額の生活費を提供しているCMのスポンサーが、それを証明している。トヨタ、セイコー、三陽どれもメジャーばかりだ。
    長島はそのスポンサーにメジャーを象徴するシンボルとして選ばれた。」

  2. 長嶋は
    彼はB型ではなく、AB型のはずです。
    「革新体制」ではなく、「社会党政権になれば」だったと思う。

    特に好きではありませんでしたが、昭和33年の5月5日に後楽園に巨人・広島戦を見に行ったのが、プロ野球観戦の最初ですから、やはり話題につられたのでしょう。
    長嶋の前は、宮本敏雄が子供には人気があり、私もファンでした。
    人気のもとは、お兄さん的なところと明るさでしょうね。
    川上などは、おじさん過ぎて子供には親しみませんですから。

    今見ると、彼の魅力は、その体の動きにあり、特に守備はまるで踊っているみたいです。

    いずれにしても、長嶋、松井以降スターは不在です。
    その原因は、メジャーに行ってしまうからです。
    イチロー、松坂、ダルビッシュ、藤川とスターは皆アメリカに行ってしまいます。
    理由は、明らかにメジャーの方が待遇が良いからで、人の一生は1回だけなのですから、良い方に行くのは当然でしょうね。
    すべての責任は、日本プロ野球事務局にありますが、元米国大使がコミッショナーでは改革は無理でしょう。

  3. uhgoand より:

    社会党委員長
    血液型は他人である私たちからは本当のことはよく分かりません
    雑誌本等資料ではB型になつているのが多いやうです
    ただAB型ではないと思います なぜなら私がAB型ですから

    仰せのとおり「社会党政権になれば・・・」が正しいです
    私も当時そのニュース記事を目にしています
    前年に沼さんが刺殺されこのニュースのときは河上丈太郎委員長でした

    前回のコメント記事は(まちがいや誤つていると分かつている箇所があっても)当該誌の掲載原文を(前記2点についても)そのまま記しています