「黒人が槍を持って太鼓を叩いている音楽じゃないよ」

先週の土曜日に、港南図書館で「アフリカ音楽入門講座」を行った。

夏休みの初日でもあり、町も人が少なく、参加者も正直に言って多くなかった。

一応、私が好きなマリのトウマニ・ジャバテと南アフリカノレッタ・ンブールの「スイート・ジュジュ」から始め、まず北アフリカのアラブ音楽を2曲やった。

レバノンのナンシー・アトラスとアルジェリアのシェブ・ハレドのアラブの都会と地方の音楽。

そこから西アフリカを左廻りにギネア、マリ、シェラレオーネ、ナイジェリア、コンゴ民主共和国、南アフリカ、タンザニア、ザンジバル、最後はエジプトに戻った。

最後の曲は、エジプトのヌビア地方出身のハムザ・エルディーンの「水車は廻る」でしめた。

参加者の一人から聞くと、やはりシェラレオーネのS・E・ロージーおじさんが印象に残ったとのことだった。

ウォーマッド横浜92のビデオを流したのだが、ギター1本で臨港パークの参加者全員を踊らせていたのには驚いたとのことだった。

ロージーおじさんは、ギターとカラオケセットのみを持って世界中を歩いていた方で、こういうものが本当の大衆音楽だと思ったものだ。

どれだけ理解されたかはよくわからないが、アンケートを見ると、いろんな音楽があることを知ったとのことだった。

その通りで、アフリカには、各地域ごとに、多様な音楽があり、意外にも1930年代からポピュラー音楽として成立していたのである。

私も久しぶりにアフリカ音楽をまとめて聞いたが、その多様性にあらためて感動した。

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