新聞を読まない人々

昨日、スマフォでラジオを聴いていたら、「最近若者が新聞を読まない」と言っていたが、今更と思う。

私が、世の中には新聞を読まない、取らない人もいるのだな、と気づいたのは、12年前に脳梗塞で倒れ、滝頭の脳血管医療センターに入院していたときだった。

6人部屋で、朝刊だけ毎朝届けてくれる。もちろん、売店に行けばスポーツ新聞など、いろいろ売っているが。

だが、6人部屋の中でこの朝刊の配達を受けていたのは、私ともう一人の白髪のおじいさんだけだった。

その方は、日経新聞と神奈川新聞の配達を受けていたので、「この人は誰だろう」と思った。

話すと、Iさんという横須賀市で小泉純也元衆議院議員の秘書をやり、その後横須賀市議も努めた方だった。

丁度小泉純一郎首相の時代で、ある夜外出するので、

「なんですか」と聞くと小泉首相の母親、つまり小泉純也氏の妻が亡くなったので、お通夜にいくとのことだった。

私の父は、東京都大田区の区立小学校の校長で、日教組と対決している保守派だったが、なぜか新聞は、昔から朝日だった。

今考えると、父が一番尊敬していた作家はどうやら大仏次郎らしかったので、今で言えば良識的保守派というところだろうか。

読売新聞などは、父は軽蔑していたようで、多分、その商業主義性が嫌いだったのだろうと思う。

さて、今日、新聞がなくてもテレビ、ラジオ、そしてネットがあり、情報には十分に接していると思い、新聞を購読しない若者は多い。

だが、そうだろうか、やはり新聞は、まだマスコミの中で大きな位置を占めていると思う。

もちろん、昔のように情報を独占する存在ではなくなっているが。

 私は、数年前から朝日新聞をやめ、東京新聞にしている。

理由は、邦楽等の伝統芸能にも強いこと、さらに薄くてゴミ出しが軽くて良いことである。

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