「石原王朝」では首領様の国になってしまう

猪瀬直樹の辞職に伴い、来年2月9日に東京都知事選挙が行われる。

自民党は、「都連の石原伸晃会長を中心に候補者の選考を行っているが、まだ決まらない」とのことである。

来年のことなので勝手に予想するが、多分最後は石原伸晃が、自民党と日本維新の会の候補として出てくると私は思う。

もともと、昨年の衆議院総選挙に出るために石原慎太郎が都知事を辞めたとき、彼は本当は息子の石原伸晃に継がせたかったに違いない。

だが、それではあまりに露骨な世襲なので、「まあ一期位やらせるか」ということで、猪瀬直樹を嫌々後継にしたのだと思う。

それが、わずか1年で辞職になってしまったのは、予想外だったろうが、してやったりでもあった。

現在は、まだ石原伸晃が出るなどとはどこにも出ていない。

だが、猪瀬直樹が辞職する直前に、石原慎太郎が安倍晋三首相らと会っているのは、後継として石原伸晃で一致したから、猪瀬をすぐに辞職させたのだと思う。

来年になっても自民党は適当な候補が見つからず、そのときは選考の責任をとって石原伸晃が出るということになるだろう。

石原慎太郎は、以前にも「3期目はもう出ない」として、当時神奈川県知事の松沢成文に「やらないか」と声を掛け、松沢は選挙事務所を借りるなど、彼を完全にを騙した上で、3・11を口実に自分が出た過去がある。

「敵を欺くには、味方を欺け」であるが、その程度の知恵はある男なのである、石原慎太郎は。

今度も、選挙民やマスコミを騙した上で、息子石原伸晃を都知事にして、「石原王朝」をつくるつもりなのだと私は思う。

もう総理大臣になることは無理だと悟った石原慎太郎にとって、最後の願いは自分の息子を都知事にすることだと思う。

これができたら、首領様の国を批判も嘲笑もできなくなるではないか。

これが外れることを期待したいが、最後に都民の選択はどうなるのだろうか。

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