神宮第二球場で見た山口

先日の東京新聞に、神宮第二球場で東都大学リーグ二部のゲームには貸さないことが出ていた。一塁側に出るファウルが危険だと理由のようだ。

この球場には、一回だけ行ったことがある。

多分、1972年ごろで、関西大学にいた投手山口高志を見に行ったのである。当時、スポーツ新聞を読んでいると、関西大学リーグで

「またしても山口が三振新記録!」と言った記事がよく出ていた。

だが、勿論、関西で行われている試合であり、見ることがでない。

ある日、全日本大学選手権に関西代表として出てくるとの記事があり、神宮第二球場に見に行った。

相手は、四国大学リーグ代表の徳島大学。

結果は最初から分かっていたが、それでも山口はすごかった。

1回、徳島大の選手は、1番から3番まで、誰も球にバットを当てることができず、全員三振。

2回に4番がやっとバットに当てて、2塁ゴロ。

その後に、関大が点を入れたので、もういいと思い第二球場を後にした。

その後、山口はヤクルトからドラフトで指名されたが、プロには入らず松下電器に入った3年後、阪急に入団し、その剛速球で活躍したことはみなさんもご存じだろう。

多くの人の証言にあるが、ただ単に球の速さという点では山口高志が最高だったのではないか、と言われているが、私もそう思う。

豪快なフォームで、三振かフォアボールかの、気持ちの良いピッチングは、本当に素晴らしいものだった。

今は、阪神のコーチだが、ぜひ第二の山口高志を作ってもらいたいと思う。

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