「朝日新聞は面白い」

「朝日新聞は読みごたえがあって面白い」と言ったのは、30年以上前に結婚した時の女房である。

私の父は、大仏次郎あたりを尊敬する保守派の教育者だったが、新聞は戦前から朝日新聞だったようだ。
読売など、まったく問題ではなかったようで、一時期勧誘員にひどく勧められたのと、『少年ケニヤ』が掲載されていたので、長兄の希望で産経新聞も取っていたこともあったが、それが終わると元の朝日新聞だけに戻った。

一方、女房の父親は、一部上場企業の管理職で、家では日経新聞と東京新聞を取っていたとのことで、これも面白い組み合わせだが、東京新聞は同居していたおばあさんが好きだったようだ。

それが私と結婚して、女房は朝日新聞を読むことになり、女房曰く、
「朝日は記事の数が多くて丁寧に書いてあるので読んでいて面白い」とのことだった。

今、私は東京新聞なので、現在の朝日新聞の傾向がどうかはよく知らない。
だが、以前は読売新聞は、記事についての記者のコメントの分が多く、水増し的な内容が多かったのが不快だった。
それに比べれば、朝日新聞の方がはるかに公平で客観報道の姿勢があったと私は思う。
ともあれ、現在の朝日バッシングは異常と言うしかない。 
報道機関がやっているなど、まさに「自分で自分の首を絞めている」に他ならないと思う。

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