県とはまあそんなものか

夜、川崎で開かれた「神奈川の県立図書館を考える会」のシンポジウムに行く。
川崎駅前の川崎商工会議所の会議室。
まず、同図書館事業部長斎藤久美子さんによる川崎図書館の紹介。
ここは、工業都市川崎に相応しく産業関係の図書、雑誌に特化した全国でも数少ない図書館で、しかも川崎の企業によって神奈川県資料室研究会が作られていて、特許情報などの情報提供、研修会なども行われている。
雑誌については、基本的に永年保存で、中には19世紀のものもあるとのこと。
次に、『つながる図書館』が売れている猪谷千香さんの話で、県立図書館川崎図書館を非常に高く評価している。
そして、シンポジウムで、商工会議所の小泉さん、資料室研究会の藤村さん、この会の代表の岡本真さんによるもの。
いかにこの川崎図書館が意義があり、KSPへの移転など論外という結論だが、当然のことである。
この日あらためて感じたのは、もともと市町村等への指導団体であり、国のご指示を地方に伝達する役割の都道府県に、実際の市民の声や意見を聞く姿勢、習慣がないということだった。
明治以来そうだったのだから、そう簡単には変わらないのも仕方ないのかもしれないが。

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