片山明彦、死去

高倉健の訃報の大洪水の中で、片山明彦の死亡記事が一番下にひっそりと出ていた、88歳。
よく知られているように監督島耕二の息子で、戦前から『真実一路』『路傍の石』『風の又三郎』などで、天才子役として映画に出ていた男優である。
戦後は、地味な役が多く、黒澤明脚本、森一生監督の名作『決闘鍵屋の辻』の渡辺数馬あたりが良い役で、他は『この世の花』『婦系図』など、メロドラマの敵役が多かった。
だが、見ていてどこか嫌々演じているように感じられたこともある。
事実、体が弱かったようで、1970年代以降は、ほぼ引退状態だった。

「まだ生きていたの」という感じでもあったが、一応ご健在だったのだ。
高倉健と比較すれば、「やはり映画界、芸能界の第一線で生きていくことは、やはり大変なことなのだなあ」とあらためて思う。

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コメント

  1. 金澤良子 より:

    ご冥福をお祈り致します。
    片山明彦さん。『真実一路』『路傍の石』『風の又三郎』 きれいな画面になってDVD化されないかなぁ。どどぉどどどぉど…。『武蔵野夫人』のトムちゃん、『下郎の首』だって、なかなかですよ!『伊豆の踊り子』だって、負けちゃいないわ、誰に?、健さんによ!?

  2. 大体ビデオになっていると思います
    日活や新東宝の作品は、ほとんどビデオ、DVDになっていると思いますが、ただ画面が良いかは保証できませんが。
    『伊豆の踊り子』は、美空ひばり版のですね、役は軽かったように記憶していますが。