「トリクル・ダウンは嘘である」

トリクル・ダウン、つまり富裕層が豊かになれば、その余剰が滴り落ちて社会全体が豊かになるというのが、アベノミックスだろう。
だが、そのようなことは起きない。
理由は簡単である。

第一は、金持ちは大体がケチなので、容易には金を使わないことである、というか無駄に金を使わないので金持ちになれたのだから、多少の金が入っても簡単には消費しないからである。
その典型が、竹中平蔵だそうで、日本から住所と資産を移し、我が世の春を迎えているとのこと。

さらに、企業レベルで考えれば、企業は利益が出たとしても、それを国内へは投資せず、一番儲かる他国への投資に振り向けてしまうので、いくら業績が上がっても、国内に利益は回らない。

かつては今ほどグローバル経済ではなかったので、イギリスのサッチャーリズムなどは有効だった。
だが、今日の経済のグローバル化時代では、どちらにしてもトリクル・ダウンはありえないのである。

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