選挙の投票数の数え直し

先日の統一地方選の相模原市市議会議員の選挙で、投票の再点検があり、無効票に入れられていたものが、落選候補のものと分かったとあった。

これで、按分比例で、0.6票差だった落選候補に1票が入り、最下位当選者と逆転となる可能性が出て来たのである。

これは、まだ選挙会、すなわち選挙管理委員会をやり直さないと最終的な結論は出ないが、出てもさらに裁判になると思う。

実は、これに類した選挙訴訟が横浜市会でも1971年4月の市会議員選挙にあったのである。

それは、現在とは異なる旧港北区で、自民党の長老議員S氏と社会党の新人議員Y氏との票差だった。

記憶では、確か十数票差で負けたY氏が、票の数え方に間違いがあるとして裁判に訴えて、最終的には最高裁にまで持ち込まれたのである。

当時、市会事務局にいたので、判決のコピーを読んだ。

結果としては、S氏の票の方が多く、選挙結果は有効となったが、Y氏の票が増えて、最終的にはS氏とは数票差にまでなった。

コピーの中の投票用紙の記述を見ると、全体としてベテラン市議のS氏に有利に判定がなされているように思えた。

また、社会党系の支持者の票の字の記述が正確なので、その分他人への投票とみなされたものが多いのに対して、S氏への票は字の下手な人が多く、誰に投票したのかがよく分からず、S氏票とされたものもあった。

その後、Y氏は4年後の選挙にも出て、今回は見事当選され、その後3期務められたが、今や両氏とも亡くなられている。

相模原のは、どうなるのだろうか、注目されるところである。

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