『地獄のオルフェウス』劇評

先月に見たテネシー・ウィリアムズの『地獄のオルフェウス』の劇評が、今出ている雑誌『ミュージック・マガジン』7月号に出ています。

                                                      

この劇は、一部で評価の低い人もいたようですが、私は非常に面白いと思った者のひとりです。

もし、安倍晋三がアメリカの大統領だったら、「自虐劇だ」として公演の中止を求めたかもしれませんが。

テネシー・ウィリアムズというと『ガラスの動物園』のような、抒情的な美しい舞台が彼の本質だと思うのは誤解なのです。

彼は、日本で言えば、北條秀司や菊田一夫のような商業演劇的な、あるいは新派悲劇的な劇作家であり、そこが良いのだと私は思っていますから。

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