『赤い天使』への疑問

昨日、50年ぶりに見た『赤い天使』は、記憶通り最高だったが、疑問も思い出した。

それは2009年に民芸で上演された小幡欣治の劇に『神戸北ホテル』がある。

それは、西東三鬼を思わせる医者を追って看護婦の奈良岡朋子が神戸にやってくる。

そして劇では、まるで『どん底』のように様々な人間がいたホテルは閉鎖されて軍の宿舎になり、奈良岡は従軍看護婦となる。

その時、彼女が選抜された理由は、技量があり、年が行っていて、美人でないことだった。

そうなると若尾文子の西桜は、24歳なので、技量はともかく、若くて美人では従軍看護婦の資格を満たしていないことになる。

あるいは婦長役の赤木蘭子のようにオッカナイ女性なら合格だったはずだが。

関係ないが赤木蘭子は信欣三の妻で、戦前から新劇では美人女優だったが、精神を何度も病んだことがあり、その反作用か信欣三は大変な酒乱だったそうである。

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