創価学会の足元にも及ばない 『天使にアイム・ファイン』

ニュースター・プロダクション、実は幸福の科学製作の映画を見に行く。

これが全くの凡作で、『人間革命』『八甲田山』『三国志』などを、橋本忍、笠原和夫、舛田利雄、森谷司郎らの一流のスタッフ、丹波哲郎、高倉健、仲代達矢らのスターで作っている創価学会との差は明確。

幸福の科学映画の一番のスターが、芦川よしみなのだから、レベルがわかるというもの。

仕事への不満から胃ガンになっている芦川をはじめ、福島の八百屋の息子で風評被害と地域の崩壊から店が破産状態で、父親から大学進学を断念しりと言われている高校生、クラスで虐められている小学校の少女、寝たきりの姉のことが心に引っかかっていてダンスのオーディションに不合格の高校生、衆議院選挙に「右翼だ」として2回落選している国を守ることを唯一の政策としている若者。

こうした不幸の連中が、天国から来た天使の励ましによって立ち直るという、実にばかばかしいストーリーである。

いつも、天使が患者を助けるときには、天井から黄色い光の束が差し込み天使の肩には白い羽根すら見える。

この愚作を見る限り、幸福の科学は大した教団ではない。この程度の通俗的な物語しか創造できないのでは、お里が知れるというものである。

芦川よしみを助ける老婆は、どこかで見たことのある女優だと思ってたら、やはりタイトルに上月佐知子とあった。

            

上月は、宝塚から新東宝に入り、倒産後は70ミリの大蔵映画『太平洋戦争とひめゆり部隊』にも出た。

その後には日活作品に、浅丘ルリ子に似た感じの女優として出たこともある。

そして、『太平洋戦争とひめゆり部隊』での共演をきっかけに南原宏治と結婚していたこともあり、南原は大部前に死んだが、彼は幸福の科学の信者で有名だった。

上月佐知子も幸福の科学の信者なのだろうか、どうでもいいが気になった。

横浜ニューテアトル

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