「人力車夫に資格なし」

昔々、オリンピックに出るため、日本で初めて長距離競争(マラソン)をしたとき、走ることを職業にしている者は除外された。人力車の車夫は、走ること(人力車を引く)が職業なので、郵便配達夫らと並び参加資格がなかった。職業差別の最たるものだが、本来アマチュアリズムとはそうしたものである。

アマチュアリズム、オリンピックとは、本来欧州の王侯・貴族のサロンやクラブの競技会であり、金持ちのお遊び大会である。
高級ゴルフ場のコンペを想定すれば良いだろう。

極めて単純に言えば、それが大衆化によって通俗化してきたのがアマチュア・スポーツの歴史である。この果てに、あの成田・今井のバカ兄妹も存在しているわけだ。
王侯貴族のサロン的雰囲気を現在も保持しているのは、多分馬術とヨットくらいだろう。

今回の五輪の日本の不振は、やはり日本が「下層社会化」している性なのか。
本来の「下層社会」の根性主義はすでになく、また上層社会の支援もなく、低迷するのがスポーツだろう。

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