『6・4 前・後編』

先週に「後編」を見て、「随分と混乱した映画だな」と思い、「前編」を見れば疑問は解決されるかと、「前編」もやっているので見に行くが、疑問はさらに深まった。

今さらだが、日本映画の父・牧野省三の言葉に、

「1筋、2抜け、3動作」があり、要は脚本が大事、筋がきちんと分かることが重要の意味だが、非常に分かりにくいシナリオになっている。

その原因は当然だが、「前・後編」の2本にわざわざしたこと。

両方とも2時間を越えているが、1本にして無駄なシーンをカットすれば、2時間程度にでき、凝縮されたドラマになったと思う。

            

特に後編は、「県警対記者クラブ」であり、今更こんなことを殊更にドラマにする意味がどこにあるのかと思う。

警察への批判はともかくとして、記者クラブも世界に冠たる「問題の多い」日本だけの制度であり、これに守られているマスコミが「正義」であるとはいいがたいのではないだろうか。

全体を通してみるべきは、「後編」の誘拐犯に指定されて犯人に振り回される車の追跡シーンだけで、ここは速度違反が起きるなどのユーモアもある。

ともかく、演出にめりはりがないので、どこにドラマの中心があるのかよくわからない。

「前編」が終わった時、隣にいた女性は連れに言っていた。

「これは、何なの、筋が分からない」 

聞いていて言いたくなった。

「後編も見ても筋はよくわかりませんよ」と。

あえて言えば、永瀬正敏が良いというくらいだろう。

記者の瑛太など、なんでこんなに傲慢なのと思うが、他の記者も同様。

前橋の歓楽街の元映画館らしい廃屋に『ここに泉あり』の看板があるのが笑えたが、今や誰も知らないだろう。

上大岡東宝シネマ

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  1. 64-ロクヨン-後編  監督/瀬々 敬久

    【出演】
     佐藤 浩市
     永瀬 正敏
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    【ストーリー】
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