選挙はお祭りである!

選挙は本来お祭りであるべきで、日本はどんどんお祭り性を減らしている。アメリカの大統領選挙は、完全なお祭りで、そうやって多くの人々の政治への参画を作り出している。

だが、日本では全く逆で、どんどん選挙をつまらなくしている。どうしてか、理由は簡単で現職が有利だからである。

それは与党も野党も同じで、選挙、特に参議院は新しい変な連中が出てきて、大騒ぎになって投票率が上がるのを怖がっている。

選挙は、民主主義のお祭りであり、それは自主映画の製作と公開、芝居の準備と上演のようなものだと言えばわかりやすいだろうか。

要は、「無から有を作り出すこと」である。昔、横浜で主婦の運動の横浜ネットワーク運動が市会議員選挙で勝利した時、彼女たちの一人が言った。

「選挙ってこんなに楽しいものとは知らなかった、男たちに独占させておくことはない、自分たちも楽しむんだ!」と。

                            

今は選挙ポスターも公営掲示板だが、いつ最近まで選挙ポスターは、各候補が勝手に自分の支持者宅に貼ってもらうものだった。

それが、ある時、企業選挙と公明党のどぶ板作戦で、道路脇や工場の塀等に多量に貼られたことがあり、「見苦しい」として公営掲示板になった。

これも、実は絶対ではなく、地方の議員の選挙では、そのたびに議会が議決して決めることなのだが、誰も知らず、公営掲示板が当然だとみな思っている。

今回は、「国民怒りの声」以外に目立つ新党がなかったのも大変に残念なことである。

かつては、選挙の度にいろんな政党が出て、また有名人も出た。今回は、ほとんどいなくて、東京選挙区のバレー選手くらいだろう。

月亭可朝、中平康の娘の中平まみ、投手の小林繁、小説家の高橋三千綱なども出て、みな落ちたが、にぎやかで結構だった。

有名人について批判があるが、蜷川幸雄の若手タレント擁護説ではないが、有名になるにはそれなりに努力をしているものであり、有名人の出馬は大いに結構である。

今回出ている「変な」党に「支持政党なし」というのがあり、「あれっ」と思ったが、政党名なのである。

大田区で学習塾を始めて成功した人のようだが、アンケートには「支持政党なし」と答えるにしても、実際の投票で書くだろうか。

昔、横浜の議員に聞いたことがあるが「投票用紙に名前を有権者書いてもらうのは大変なことなんだよ」だからである。

今は、久しぶりの脚光の小池百合子と元秘書中田宏のテレビでのはしゃぎぶりが見苦しいが、うれしくて仕方がないのだろう。

中田宏は、小池が都知事になったら特別秘書にしてもらうか。彼は空手の有段者なので、ボディーガードはできる。

因みに猪瀬直樹、舛添要一も格闘技の有段者だそうで、その点は共通している。

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コメント

  1. より:

    こんばんは。
    日本での祭祀が、皇室とか伝統的な秩序を謳い上げるものであり、戦前の祭祀の政策も、万博とか、公共事業の機に合わせて、立ち上げるていたらくですから、選挙がお祭りは、一種の聖域を侵すものであるのかも知れません。

    今年は、夏祭りと興じたいところですが、夏休みに終戦の日がある事も、次世代への教育への策が感じられます。選挙に衆参の差はあっても、どちらも本選でしょう。結果は重く受け止めたいですね。

  2. さすらい日乗 より:

    天皇については
    明治維新まで、天皇のことなど、普通の人は知らなかったはず、とくに東日本では。
    日本の祭りのほとんどは、農作物の収穫を感謝するものでです。漁業もあるでしょうが。
    参議院選挙は、どう考えても、本選とは言えません。それは、憲法に決められた両院の権限の差で明らかです。

  3. より:

    Unknown
    国としては、天皇を利用する事は、常套であったはずです。それも維新の成果でしょうが、神武天皇即位からの紀元祭は、戦前の政府が、国際協調しながら進めた内務政策でしょう。

    参院選挙も結果如何によっては、政局を左右すると思います。例えば、第一次安倍政権がそうでしたし、両院の議席数の違いによるねじれが、政権のレームダックにつながる、というのは、参院選も侮れない、という事だと思います。

  4. PEGU より:

    リクエスト
    今度は「都知事騒動」について執筆して下さい。
    指田さんの「目」から見た。
    私はそういうことには実は疎いもので。

  5. さすらい日乗 より:

    石田純一、大賛成です
    やや雲行きが怪しいようですが、野党候補として石田純一が都知事選に出るのは、大賛成です!
    前に書いたこともあるが、都道府県知事というのは、実は非常に暇な職で、実務能力などは必要ないのです。
    だから、青島、石原、猪瀬、舛添と来て、何も問題はなかったわけです。
    むしろ、石原慎太郎のように、銀行税、新銀行東京、尖閣の国有化など余計なことをすると問題が起こるのです。
    それに、久しぶりの脚光を浴びてはしゃいで見苦しい小池百合子の「泣きっ面」が見られたら、それだけで痛快!

    でも、本当に出るのかな、ぜひ出てほしいと思いますが。
    彼の最初の奥さんは、日本のエコロジーの開祖・星川さんの妹で、環境や政治に対する意識は昔から非常に高いのです。

    ただ、「戦争は文化じゃない」という台詞は違うと思う。
    このネットも軍事技術の応用で、GPS,、レーダー、テープレコーダーなど、多くの技術は戦争によって進歩してきたのですから。
    戦争は文化だが、その害も非常に大きいのだと言ってほしいのですが。