映画『道』では・・・

昨日、相模原の障害者施設で大変な事件が起きた。昔、石原慎太郎閣下も、同様な施設に行った時に、「意味があるのかね」と言っていた。

だが、私はフェデイリコ・フェリーニの名作『道』の台詞を引用したい。

                                                 

最後はアンソニー・クイーンに殺されてしまうピエロは、ジュリエッタ・マシーナに言う。

「石ころだって役に立つ」

これは非常にカソリック的な考え方である。なぜなら、この世のすべては神が創造されたものであり、全能の神は無駄なものは作られなかったはずだからである。

だから、この世のすべてには、意味があるはずになるわけだ。

宇宙の歴史を考えれば、全宇宙ができて約137億年、地球は約50億年前にでき、その後約30億年前には、どういう契機かはいまだに解明はされていないが、生物が生まれた。

そして、長い間の無限の変化と突然変異を経て、今日のわれわれがあるわけだ。

その過程では、無数の「不要」で、変化の途中で止まってしまった多くのものも残されたのである。

そうしたすべての変化と進化を考えれば、すべてのものには意味があることになる。

「石ころだって役に立つ」

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