都知事選挙で一つだけ良かったことは・・・

今回の東京都知事選挙で良かったことが一つだけある。

元知事の石原慎太郎が、「厚化粧の大年増」発言に見られるように、完全に現在の時代とかけ離れたセンスの人間であることが暴露されたことである。

戦後の日本の文化を良くも悪くも「リードしてきた」この男が、実は非常に古臭いセンスと思想の男であり、もう用済みの、時代とは無縁の人間であることが証明されたことである。

                                                          

その原因は、彼の父親が「土方相手に怒鳴っている親分」、『蟹工船』のような材木船の船長だったことに由来しているはずだ。

石原慎太郎の都知事としての実績など、ジーゼル車規制と羽田空港の国際化くらいしかない。

新銀行の破たん、尖閣諸島の国有化のやらなくてもいいことを起こしてわざと日中関係を悪化させたこと、銀行税の裁判での敗北など、失敗は数多い。

さらに東京五輪の無理やりの誘致とその運動の際の、子供の使用など、東京五輪問題のほとんどすべては、最初の慎太郎の誘致が、3期目に出るときに目玉事業がなかったことから無理に掲げたことが間違いの元なのである。

2020年の五輪で何を世界に言うかを考えたとき、リオ五輪の環境問題へのメッセージに比べて今の日本に何があるかと思うと、非常に心細くなってくる。

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