大相撲の巧みな演出

久しぶりに大相撲に行って、その巧みな舞台演出に大変感心した。

                

前に行ったのは、15年くらい前で、パシフィコ横浜の社長の高木文雄さんが席が取れるからと、升席で見たのだが、偉い方と一緒だったのであまりよく見ていなかったのである。

まず、力士の呼び出しがよくできている。まず、呼び出しが東西の力士の名を呼ぶ。両者が土俵に上がると行司が改めて今度は非常によくとおる声で場内に叫ぶ。

さらに場内アナウンスがスピーカーで言う。

河竹黙阿弥は、芝居のセリフで重要なことは3回言え、と書いているが、ここでもきちんと3回四股名を呼んでいるのだ。

さらに、東西に電光掲示板があり、今どこで、今までの勝負の結果はどうだったかが一目でわかるようになっている。

そして仕切り、次第に盛り上がり、緊張してくる対決。

テレビでは、そこに来るとNHKが見せなく、また聞こえなくしてしまう懸賞だが、これも客の注意を高める。

「ああこれは注目の取り組みなのだな」と思わせる。

以前も、折口信夫説を引いて、相撲の本質は演劇だと書いたが、その運営方法も実に演劇的であるなと改めて非常に感心した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. アブダビ より:

    御覧になって下さいよ
    隆さん所の「生きものの記録」のコメント欄に
    貴兄への反論を記しましたので。
    11までかかったので、「次へ」を押さないと全て読めませんが、
    まぁムカつくでしょうが、貴兄の世代とは保守も変化している事が解ると思うので、一読をお薦めいたします。

  2. アブダビ より:

    どですかでん…にも書きましたのでよろしく!
    以上!

  3. さすらい日乗 より:

    読みましたが・・・
    少しも面白くありません。
    ものを書くのに体験が必要ならば、大藪春彦は殺人をしているのでしょうか、ドストエフスキーは・・・。

    ブログを作られてご自分の体験を書かれた方がはるかに面白いと思いますが、いかがでしょうか。