4大監督映画に出た男優は

これがなかなかいない。
森雅之は小津映画には出ていない。山村聡は黒沢映画はなし。『トラ、トラ、トラ』は黒沢が下りたのちの作品。
笠智衆は、小津中心で駄目。
意外にも全部出ているのは、先代の中村雁冶郎である。
『芸道一代男』で溝口健二
『どん底』で黒沢明
『小早川家の秋』で小津安二郎
『鰯雲』で成瀬巳喜男。
脇役では田中春夫が4大監督の作品に出ているが。
結局、4大監督が活躍したときは、「5社協定」で他社で仕事するのを強く拘束していた時代だったためか。
同時に、各社に多彩な役者がいた性でもあるのだろう。

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コメント

  1. 邦画ブラボー より:

    脇役ですけど
    このテーマ、クイズみたいで面白いので
    考えてみました。

    加東大介がいま~す。

    成瀬:浮雲・晩菊など
    溝口:西鶴一代女・赤線地帯
    黒澤:七人の侍・用心棒
    小津:秋刀魚の味・・

  2. さすらい日乗 より:

    女優も脇役ならいました
    コメント有難うございます。
    沢村貞子がいました。

    『秋日和』『お早よう』で小津安二郎、
    『馬』で黒澤明、
    『西鶴一代女』や『赤線地帯』で溝口健二と
    『おかあさん』では成瀬巳喜男ともやっています。
    この中では、『西鶴一代女』の大家の本妻で、密通の田中絹代と喧嘩になり、頭のかつらが脱げてしまうのが傑作でした。

    沢村は、加東大介のお姉さんでしたね。彼らの父は歌舞伎の狂言作者だったそうです。

    彼女は、大変な秀才だったそうで、また新劇運動で逮捕・拷問され大変だったらしい。
    出獄後、生活のため映画に出るようになったと言うことです。
    今のインチキ役者たちとは根性が違う。