『ココダ前線』

パプア・ニューギニアでのオーストラリア軍と日本軍との戦いを本国に知らせたニュース映画。「シネサウンド・レビュー」という、日曜日の『ニュースフロント』で描かれたニュース映画そのもの。

ココダとは、東ニューギニアの地域(当時はオーストラリア領)で、近くのニューブリテン島ラバウルを防衛するため、日本軍は大山脈を越え、要衝ポートモレスビーを攻略しようとした。
これは、ジャングルの大山脈を徒歩で踏破するを大変無謀な作戦だった。
オーストラリア軍は、勇敢に反攻する。大規模な空輸作戦で歩兵行を支援するが、勿論日本軍にはそんなものはなかった。
厳しい戦いを知らせたもの。

従軍カメラマンが再三言う。
「日本人は危険で勇敢である」
戦時下の報道だが、かなり正確で、誇張とウソばかりだった日本の報道とは相当に違う。
欧米の報道は、実態を正確に知らせ、そのことで国民の戦意を鼓舞するのが方針だったようだ。

ニューギニアの現地人の協力へのコメントが笑える。
「彼ら、皮膚は黒いが、心は白い」
フィルム・センター

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