『木更津キヤッツアイ・ワールドシリーズ』

午前中、川崎に用があって行った後、東宝シネマズで『木更津キャッツアイ・ワールドシリーズ』を見る。
このシリーズを見るのは初めてだが、完全に昔の言葉で言えば、「アングラ劇」である。

唐十郎、野田秀樹に典型だが、劇の大部分はドタバタと語呂合わせの喜劇が続く。ほとんど嘘か本当か分からないレベルで劇が進む。
そして、最後で急に真面目になり、陶酔的な独白で押してくる。
野田の芝居では、ここで皆泣いてしまう。

官藤官九郎脚本のこの映画も同じ構成だが、最後の泣きのシーンは、余り演出の押しがないので、泣けなかったと思う。
若い人たちは、実際にどう感じたのだろうか。

こんな単純な嘘で若者は喜ぶのだろうか、信じがたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする