『すべては愛のために』

題名は全くのメロドラマだが、中身はエチオピア、カンボジア、チェチェンの紛争を舞台に、難民救済に跳び込んだ女性・アンジェリーナ・ジョリーナの愛と苦闘を描く、まじめで立派な作品である。
それぞれの現地の描き方、再現されたロケ・セットのすごさにまず圧倒される。

国境なき医師団を思わせる医師との、ロンドンでの慈善パーティーでの遭遇から恋への変化、カンボジアでのクメール・ルージュとの争いでの赤ん坊が手にした手榴弾の爆発、チェチェンで最後、地雷を踏んでしまい自爆してしまうまで、ドラマも変化に富んでいて、娯楽作品としても大変面白くできている。
シリアスなテーマを面白おかしく語るのがアメリカ映画の作り方だが、実に上手いものだと感心した。
原題は、Byond Borders 「愛は国境を越えて」くらいにすれば良かったのにと思う。
衛星テレビ

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コメント

  1. 「すべては愛のために」「マイ・ハート、マイ・ラブ」

    ●すべては愛のために ★★
    【NHKBS】監督は「007/ゴールデン・アイ」のマーティン・キャンベル。「トゥームレイダー」のアンジェリーナ・ジョリーと「ボーン・アイデンティティー」のクライブ・オーウェン主演。国連活動に目覚めた裕福な家庭の人妻と難民キャンプで…

  2. ぶーすか より:

    TBさせて下さい
    こんにちはー。この題名よりもその「愛は国境を越えて」、イイですねー!「すべては愛のために」なんてタイトル、どうもいまいちピンっときません。ラストは衝撃的でアンジーの表情がイイです。