『月食』

昨夜は皆既月食で、私も廊下に出て赤黒い月食を見た。

さて、もう誰も憶えていないだろうが、昔々『サイケ歌舞伎・月食』という劇があった。

1994年1月、品川の天王洲のアートスフィア(現、銀河劇場)で行われた。

作橋本治、演出宮本亜門、音楽ホッピー神山、美術横尾忠則、役者は山路和弘、大沢健、伊藤かずえ、芦屋小鴈、篠井英介、篠原勝之という素晴らしいスタッフ、キャストで、作品のひどいのが唯一の欠点だった。

話は、インドの紀元前の神話だそうだが、「陰と陽」という二人の青年の出生、修行、さらに死であるが、非常に面白くなく、隣の席にいた故扇田明彦さんも、しばしばうたた寝されていた。

橋本、宮本のホモ・ホモ・コンビなので、山路が全裸になるとのシーンもあったが、興味のない私には何も意味なし。

ともかく今や、関係者にはなかった悪い記憶としてのみ憶えられている劇だろうと思う。

因みに月食というのは、なにか性的な隠語があるのだろうか。

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