『17歳の抵抗』

昭和32年、本当に17歳だった浅丘ルリ子主演の旅役者の娘の話。
原作は、懸賞小説の入選作で、池田一朗の脚本、監督井上梅次。
父は小林十四郎で、今は父娘と別れている母は轟夕起子。共に古典的芝居も出来るのでぴったり。

浅丘の子供時代の回想が挿入されるが、今は大橋巨泉の妻・浅野すずこと浅野順子。
彼女は、子役出身だが、有名なのは鈴木清順の『けんかあれじい』のマドンナ役である。
高校の同級生が津川雅彦。東京に住む従兄弟が白木マリ。

監督の井上梅次は、昔は「もう古い」と言われていたが、今見るとすごい。
ここでも、常に同じ画面の中の奥に、別の芝居を入れたり、深刻な場面の外から意外な現実音を入れたりなど、大変凝った映像を作っている。
音楽は大森盛太郎で、ラテン風音楽が良い。

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