『ジャージー・ボーイズ』

中学のとき、好きだったのがフォー・シーズンズで、リード・ボーカルのフランキー・バリの声は凄くてまるで女性のような声で、日本では九重祐美子が歌っていたほどだ。この映画の中でも、「アフリカ系か」と言われるシーンがある。

日本でも、渋谷のヒカリエで上演され、非常によくできているのに感心したものだが、これはクリント・イーストウッドの監督による映画作品。

ニューヨーク州のニュージャージーの少年がバンドを組み有名になっていく成功物語だが、起伏に富んだ筋で、本当によくできている。

少年たちのリーダーは窃盗犯で、フランキーは比較的まじめだが、知的にはまったくレベルの低いイタリア系の男の子である。偶然の出会いでボブ・ゴーディオがメンバーになり、彼のソング・ライテイングでトップテンにも入る。だが、それでもすぐには有名グループにならないのがアメリカのショービジネスの厳しいところで、バック・こーラスを1年間やらされたり、モーテルで歌ったりする。

ついにはテレビのショーにも出るが、そこでも毎日続く全国ツアーで、家族との関係は最悪になり、歌手を夢見て才能に溢れていた娘はニューヨークで自殺してしまう。

マフィアらしいlクリストファー・ウォーケンとの関係は、ドラマではよく分からなかったが、ここでは映画なので説明が詳しくてよくわかった。要は、ニュージャージー生まれの金持ちとして、同じイタリア系の少年たちを限りなく援助するのだ。

最後、「ホール・オブ・フェイム」で4人が集まってのエンド。

こういうのを見るとイーストウッドは、本当に音楽が好きなんだなあと思う。

BSジャパン

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