今年最初の映画は『男はつらいよ・寅次郎相合傘』にした

1月2日に横浜シネマ・ジャックで『男はつらいよ・寅次郎相合傘』を見て、今年最初の映画にしたが、おそらくは「男はつらいよ」シリーズの最高傑作だと思った。

勿論、全部は見ていないので、そう簡単に言ってはいけなのだが、この浅丘ルリ子との再会。北海道での船越英二との絡みなど、上手い役者の真剣勝負のような趣があり、とても見ごたえがあり、また本当に楽しい。
特に、結婚のことをさくらなどの前で一旦承諾しながら、寅次郎に「冗談だろう」と聞かれると「冗談に決まってるわよ」と返すルリ子との演技は最高である。以前見たときもすごいと思ったが、シリーズ中の白眉である。
欲を言えば、これは「堅気の人間と一緒になれよ」とわざと言った寅次郎の思いやりだと、新派の『鶴八鶴次郎』のようにすればもっと良かったと思うが。

併映は、岸恵子出演の『私の寅さん』で、旧友の前田武彦、画商の津川雅彦など出来は悪くないが、これが「寅さんベスト投票」では第1位で、『相合傘』が3位というのは私は納得できない。2位は先週に見た、池内淳子の『恋歌』だそうだ。
好きな女優編でも1位は岸恵子で、浅丘は2位である。3位は「口笛を吹く寅次郎」の竹下景子。
寅さんファンは、松竹ファンで日活はだめなのだろうか。

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